こんにちは、QCでお悩みですか?

 

長年
QCC(QCサークル)
SCQ(スタッフQC)に携わってきた私が

【QCの資料作成でストーリーが繋がらない理由と3つの見直し術】
を紹介していきます。

 

頑張って進めてきた良い事例なのに、
資料のつながりで今ひとつ表現に掛ける。
なんてことありますよね。

 

先に言っておきます!
参考書などにあるような
クソまじめなことは一切書いていません。

 

QCとか大嫌いだった私が、
全国大会で入賞したまでに荒波を
超えてきた現場経験知を元に
記事を書いています。

QCストーリーの進め方が悪くが繋がらない理由とは?

 

ストーリーが繋がらないのは?
・現状把握を掘り下げた事例では無い
・改善が終わった最後に資料を作っている
・進捗を把握出来ていない

代表される3つについて見ていきましょう。

現状把握を掘り下げた事例ではない場合

 

事例を進めていくにあたり、
ただ単純に【○を、○にしたいから○した!】
と言う事例です。

 

終わってみると改善されているものの、
始めから対策を先行した改善になっている
場合はストーリーが繋がりません。

 

生産にロボット入れてみたいから入れた
という例があるとします。
でもこの進め方では人は減らせないんです

 

テーマ選定や現状把握が出来ていないのに、
対策先行型の改善をしてしまうと、
この状態に陥りやすいですね。

しかし、この事例は多くのリーダーさん
始めベテランメンバーでもよくある話ですね。

 

例えば、
今の作業台は位置が低くてやりづらいから
位置を高く変えたいと考えてスグに
高さを変更した。
としましょう。

 

この場合も対策先行型の事例ですね。
現状把握ができていません。
このような場合にもQCストーリーは出来ません。

 

改善した中身がメンバーの中で
【やりやすくなった】と体感効果を
得られていても、数字に表せていないと
このようになりますね。

 

現状把握を掘り下げる理由は、
問題点を突き詰めることにあります。

問題点とは
あるべき姿と現状のギャップのことです。

問題点は?
・今の高さは何mmの位置にある?
・メンバーの誰がやりづらいと感じているのか?
・メンバーの全員の身長差は?
・誰もがやりやすい高さは?
・現状の作業に掛かる時間は?
・現状の作業に掛かるコストは?

テーマ選定や現状把握で
パレート図等を使い割合の高い
カテゴリーを目立たせたりして
資料づくりするのも定番です。

でも、QC7つ道具に縛られないように
気をつけてください。

7つ道具どれ使おう?とやっていては、
ムダな時間を作ってしまいます。

 

無理に使おうとしないでくださいね。
QCの評価基準にあるから~と
意識し始めると資料作成の時間が
どんどん失われます。

 

私もそうでしたが・・・。
QるC(苦しい)になる理由の一つです。

発表は勢いよく!
あなたの伝えやすい伝え方で!
難しい言葉を使わずに!
世間一般の人がわかる言葉で!

 

あまりに専門分野の場合は、
たとえ話しを踏まえながら
資料作成しても良いですね☆彡

 

 

改善が終わった最後に資料を作っている場合

とにかく3現主義(現地・現物・現実)
にこだわってQCを進めていくことは
何より大切なことです。

 

目標達成した瞬間まで現場に入り込む事は
良い事です!目標に向かって
一直線な訳ですからね。

 

でも集中しすぎて
経過の状況変化の記憶を辿っても・・・

 

人間意外と全ては覚えていないのです。

・苦しかったこと
・上手くいかなかったこと
・失敗した結果
・気づいたこと
・活動にた対するサークルメンバーの雰囲気の変化

 

このような直接目標とは関係の無い
ポイントも事実としてあったことです。

 

資料づくりのつなぎには、
人の感情の変化もあったはずです。
このようなことを思い出すと
色々な事が繋がり始めたりします。

 

資料にも入れちゃっていいんです。
事実は裏切りません。

 

 

全員で進み具合が把握出来ていなかった場合

 

メンバー全員が
毎回サークル会合に参加
出来無いですよね。

 

勤務形態の違いや
メンバーが休みのときもあります。

 

私は週に1度、議事録として簡単に
進み具合や出てきた意見を
まとめていましたよ。

 

基本は、
いつ?だれが参加して
何についてどう進めたか?
を記入していました。

 

ボツになった案も提案があった事実
ですのでしっかりまとめておきます。

いなかった人でも直ぐに
状況がわかるようにしていましたね。

これが資料作成の際にも結構役に立ちます。

 

議事録には

テーマ選定・現状把握・活動計画・目標設定・要因解析・対策検討と立案・効果の確認・今後の進め方~

のどこを進めていったのかも
カテゴリに分けていましたね。

 

後付け資料作成の場合の3つの重要ポイントとは?

テーマ選定・目標設定・効果確認

この3つをまずは固めること!ですね。

 

テーマは時間の低減!
目標はコスト低減!
効果はまた違うこと・・・

と、的が絞れていない場合には最終的に
何が言いたいのか分からない資料になります。

 

その事例の1番の効果はなんですか?
金額?時間?効率化?環境改善?

 

時間の改善をすれば、金額効果も出ますよね?

 

なんでその事例をテーマ選定したのかを
振り返ると的は絞りやすくなりますよ。

 

色々言いたいことがあるのはわかります。
しかしメインのストーリーでは
必ず的を絞ることが大切です。

 

少ない効果は全て副産物や副効果にすると
ストーリーが綺麗にまとまってきますよ。

 

まとめ

 

QCのリーダー研修やお悩み相談会などで
多くの方から出てくる意見の多くには
『時間が無い』と言った声が多くあります。

 

どこも人手不足に悩まされています。
日常の業務だけで精一杯ですよね。
簡単に自動化が進められる企業なんて
ごく一部です。私としては人手不足だからこそQCは有効だと思います。

 

バカになって、現状把握を徹底して
やってみると、長年の固定概念が
ぶっ壊される発見もあります。

 

QCって小集団活動であり生産の改善や
チームワークの向上、各々の
スキルアップのためにあるものですよね。

 

発表の為のQCなら、やめた方が良いです!
その時間、飲み会でもした方が
仲間意識が向上して何でも
言い合える雰囲気が作れますよね!

 

又、折角良いモノを作っても
良い改善をしても
資料がわからないと
評価も悪いんですよね。

着飾らず、知らない人でも
わかりやすい言葉で表現すれば
良いんです。

 

全国大会に毎年出場する愛知県豊田市の自動車を作っている企業さん(わかりますよね?はっきり言わないでおきます笑)の役員さんは講演で『本心を言うとQCなんてやらなくていい。個々の職場で資料作成の時間があるなら、更に1つ改善をして欲しい』とおっしゃっていましたよ。結構爆弾発言されていましたね。でも最後の更に1つ~といった点には感心しますね。

 

 

QCは山あり、谷ありです。メンバーとの意見のぶつかりや、事例の進捗遅れなんかもあります。

色々なサークルを見てきましたが、10人メンバーがいれば一緒にやる気を出してやってくれるのは、このページをご覧になっているあなたと、もう一人くらいではないでしょうか?

残りの6人は、言われればやるスタイルです。

残りの2人は、興味が無いし、やる気が無いのです。

やる気の無い人間2人を変えようなんて思わないでください。

人と過去は変えられません。疲れるだけです。 

変えられるのは、あなた自身と未来だけです

QCどうせやるなら楽しくやりたいですね☆彡

 

 

いろんな本が出ていますがこの本は有益でしたよ⭐︎

 

 

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