こんにちは、QCでお悩みのあなた☆彡
こちらのページにお越し頂き、ありがとうございます。QCライターの【DEN】です。
この記事を見て頂き、少しでもお力になれれば!と長年QCC(QCサークル)・SCQ(スタッフQC)に携わってきた私が
初級編【QCの資料作成でストーリーが繋がらない理由と3つの見直し術】を紹介していきます。
頑張って進めてきた良い事例なのに、資料のつながりで今ひとつ表現に掛ける。なんてことありますよね。
先に言っておきます!参考書などにあるような、クソまじめなことは一切書きません。
QCとか大嫌いだった私が、全国大会で入賞したまでに荒波を超えてきた現場経験知を元に記事を書いています。
QCの資料作成でストーリーが繋がらない理由とは?
・改善が終わった最後に資料を作っている
代表される3つについて見ていきましょう。
現状把握を掘り下げた事例ではない場合
事例を進めていくにあたり、ただ単純に【○○を、○○にしたいから○○した!】と言う事例です。
終わってみると改善されているものの、始めから対策を先行した改善になっている場合はストーリーが繋がりません。
テーマ選定や現状把握が出来ていないのに、対策先行型の改善をしてしまうと、この状態に陥りやすいですね。
しかし、この事例は多くのリーダーさん始めベテランメンバーでもよくある話ですね。
例えば、今の作業台は位置が低くてやりづらいから、位置を高く変えたいと考えてスグに高さを変更した。としましょう。
この場合も対策先行型の事例ですね。現状把握ができていません。このような場合にもQCストーリーは出来ません。
改善した中身がメンバーの中で【やりやすくなった】と体感効果も得られていても、数字に表せていないと、このようになりますね。
現状把握を掘り下げる理由は、問題点を突き詰めることにあります。
問題点とは→あるべき姿と現状のギャップのことです。
テーマ選定や現状把握でパレート図等を使い割合の高いカテゴリーを目立たせたりして資料づくりするのも定番です。
でも、QC7つ道具とかに縛られないように気をつけてください。
7つ道具だ!とバカの一つ覚えにやっていては、ムダな時間を作ってしまいます。
無理に使おうとしないでくださいね。
QCの評価基準にあるから~と意識し始めると資料作成の時間がどんどん失われます。
私もそうでしたが・・・。QるC(苦しい)になる理由の一つです。
発表は勢いよく!あなたの伝えやすい伝え方で!
難しい言葉を使わずに!
世間一般の人がわかる言葉で!
あまりに専門分野の場合は、たとえ話しを踏まえながら資料作成しても良いですね☆彡
改善が終わった最後に資料を作っている場合
とにかく3現主義(現地・現物・現実)にこだわってQCを進めていくことは何より大切なことです。
目標達成した瞬間まで現場に入り込む事は良い事です!目標に向かって一直線な訳ですからね。
でも集中しすぎて経過の状況変化の記憶を辿ると・・・
人間意外と全ては覚えていないのです。
このような直接目標とは関係の無いポイントも事実としてあったことです。
資料づくりのつなぎには、人の感情の変化もあったはずです。このようなことを思い出すと色々な事が繋がり始めたりします。
資料にも入れちゃっていいんです。事実は裏切りません。
全員で進み具合が把握出来ていなかった場合
メンバー全員が毎回サークル会合に参加出来る訳では無いですよね。
勤務形態の違いやメンバーが休みのときもあります。
私は週に1度、議事録として簡単に進み具合や出てきた意見をまとめていましたよ。
基本は、いつ?だれが参加して何についてどう進めたか?を記入していました。
ボツになった案も提案があった事実ですのでしっかりまとめておきます。
いなかった人でも直ぐに状況がわかるようにしていましたね。
これが資料作成の際にも結構役に立ちます。
議事録には
テーマ選定・現状把握・活動計画・目標設定・要因解析・対策検討と立案・効果の確認・今後の進め方~
のどこを進めていったのかもカテゴリに分けていましたね。
後付け資料作成の場合の3つの重要ポイントとは?
テーマ選定・目標設定・効果確認
この3つをまずは固めること!ですね。
テーマは時間の低減!、目標はコスト低減!、効果はまた違うこと・・・
と、的が絞れていない場合には最終的に、何が言いたいのか分からない資料になります。
その事例の1番の効果はなんですか?
金額?時間?効率化?環境改善?
時間の改善をすれば、金額効果も出ますよね?
なんでその事例をテーマ選定したのかを振り返ると的は絞りやすくなりますよ。
色々言いたいことがあるのはわかります。しかしメインのストーリーでは必ず的を絞ることが大切です。
少ない効果は全て副産物や副効果にすると、ストーリーが綺麗にまとまってきますよ。
まとめ
QCのリーダー研修やお悩み相談会などで多くの方から出てくる意見の多くには『時間が無い』と言った声が多くあります。
この時代、どこも人手不足に悩まされています。日常の業務だけで精一杯ですよね。簡単に自動化が進められる企業なんて、ごく一部です。私としては人手不足だからこそQCは有効だと思います。
バカになって、現状把握を徹底してやってみると、長年の固定概念がぶっ壊される発見もあります。
QCって小集団活動であり生産の改善やチームワークの向上、各々のスキルアップのためにあるものですよね。
発表の為のQCなら、やめた方が良いです!!その時間、飲み会でもした方が仲間意識が向上して何でも言い合える雰囲気が作れますよね!
又、折角良いモノを作っても、良い改善をしても、資料がわからないと評価も悪いんですよね。
着飾らず、知らない人でもわかりやすい言葉で表現すれば良いんです。
全国大会に毎年出場する愛知県豊田市の自動車を作っている企業さん(わかりますよね?はっきり言わないでおきます笑)の役員さんは講演で『本心を言うとQCなんてやらなくていい。個々の職場で資料作成の時間があるなら、更に1つ改善をして欲しい』とおっしゃっていましたよ。結構爆弾発言されていましたね。でも最後の更に1つ~といった点には感心しますね。
QCは山あり、谷ありです。メンバーとの意見のぶつかりや、事例の進捗遅れなんかもあります。
色々なサークルを見てきましたが、10人メンバーがいれば一緒にやる気を出してやってくれるのは、このページをご覧になっているあなたと、もう一人くらいではないでしょうか?
残りの6人は、言われればやるスタイルです。
残りの2人は、興味が無いし、やる気が無いのです。
やる気の無い人間2人を変えようなんて思わないでください。
他人と過去は変えられません。疲れるだけです。
変えられるのは、あなた自身と未来だけです
QCどうせやるなら楽しくやりたいですね☆彡